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ロードバイク (road bike) は、舗装路を主とした道路での高速走行を目的に設計された自転車である。「ロードレーサー」と呼ばれることもある[1]ツール・ド・フランスなどの自転車ロードレースで用いられる。

競技用としてのロードバイクの原型が完成したのは1900年代頃と考えられる。当時ロードレースは土道、トラックレース陸上競技と共用の踏み固められた土のトラックで行われており、一方へ特化した機材は存在せず、双方でブレーキのない固定ギアの自転車が用いられていた。しかし、ロードレース用自転車にブレーキが装備されるようになり、トラックレースではそれを禁じた事から双方の機材特化が始まった。ハンドルはセミドロップハンドルに近いものだったが、1910年代に入るとロードレースに適したドロップハンドルが開発された。また、この時代になるとダブルコグと呼ばれる左右で歯数の違うギアを装備した車両が一般的となり、起伏にある程度対応できるようになった[注釈 1]。しかし、ダブルコグ式は坂に差し掛かるたびに後輪を逆に取り付ける必要があるため交換に時間を要し、また固定に用いられるウィングナットは低温状況下にあっては悴んだ手での着脱が困難なものであった。